La Traviata - 椿姫
Libiamo! (乾杯の歌)
椿姫の有名なコーラスです。最後は悲劇で終わりますが、これは第一幕のはじめ頃の華やかなパーティの場面です。(まだまだオペラ独特の矛盾―重い肺の病気で死にながらあんなに声が出るの?―はかかわらないところです。)
あらすじは日山玲さん[?]のサイト又はTVZ[?]のサイトにあります。
ところで、オペラのイタリア語の題、La Traviata は「堕落させる」("traviare")の過去分詞の女性形で、堕落された主人公Violettaを指すわけです。日本語の題、「椿姫」はもとになるフランスの劇名、La Dame aux Camelliasの和訳です。
歌詞の説明について
日本語は右から左へ読みます。(原則として… しかし、ここの歌詞はかなり曖昧な、詩的な表現なので、文法を無視して、左から右へと読んでもいいでしょう。でも、つなぎの言葉は左へかかります。< で示すところもあります。)
定冠詞は小さな「ザ」で表します。もちろん、冠詞は右の単語にかかります。
男性はザ、女性はザ、複数の場合二重になります:ザザ
は、関係代名詞です。
[乾杯の歌:合唱]
Ah! | libiamo, | amor | fra' | calici |
ああ! | 飲みます、 | 愛 | <の間の< | 杯 |
più | caldi | baci | avrà |
もっと | 温かい | キス | を持つ |
Godiam(o) | la | tazza | e | il | cantico | La | notte | abbella | e | il | riso |
楽しもう | ザ | 杯 | と | ザ | 歌 | ザ | 夜 | るすに麗綺 | と | ザ | い笑 |
上の行では何が何を綺麗にする(飾る)のは不明で、ネットで見つけた英訳でも解釈がまちまちです。多分、酒と歌が夜と笑いを飾ると言うことかと思いますが、なんとなく逆に言ってもおかしくないです。
In | questo | paradiso |
に中の | [この | 楽園] |
Ne | scopra | il | nuovo | dì. |
[その] | るれ現 | [ザ | 新しい | 日] |
Ah! | Sì, | godiamo... |
ああ! | そう、 | 楽しもう |
la | notte | abella | e | il | riso |
ザ | 夜 | 飾る | [と] | ザ | い笑 |
|
In | questo | paradiso |
に中の | [この | 楽園] |
Ne | scopra | il | nuovo | dì. |
[その] | るれ現 | [ザ | 新しい | 日] |
[英語と連想ヒントなど]
- "Libiamo" は "libare" という動詞の複数一人称で、英"libation"と関連。普通に「飲む」ではなく、宗教に絡むような意味を持つらしい。とにかく詩的な言い方です。日常のイタリア語では、「飲む」は"bere" です。
- cantico(宗教的性格の賛歌) = cantus (羅) = canticle (英) = canzone(伊) = chanson(仏)
- notte = night
- paradiso = paradise (佐野にはパラディゾというパチンコ屋さんもあります)
- scopra = scoprire = "s-" (英un- dis-) + coprire (英cover) = uncover / discover
- nuovo = new
- dì = day (詩的。普通は giorno です)
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